家族と私と本と。

日常のつれづれと読書の記録

『あつあつを召し上がれ』小川糸

あつあつを召し上がれ

あつあつを召し上がれ

短編集です。
毎日1編ずつ、お風呂の湯船に浸かる間に読みました。

タイトルに惹かれて買った本で、確かに食べ物の描写はすごく美味しそうに、まるで目の前に浮かんできそうに描かれています。
特に、『親父のぶたばら飯』の中華料理と『さよなら松茸』の懐石料理は秀逸。
高級旅館の朝ごはんって最高だよね、食べに行きたいなあと思わされます。
ちなみに、今までで思い出に残っている旅行の朝ごはんは以下のとおり。
卒業旅行先のフランスで、安ホテルの朝食ビュッフェで食べたデニッシュの香り高さ
京都の街なかの喫茶店のモーニング
新婚旅行先のハワイで食べたルームサービスのコンチネンタルブレックファスト
大分の鉄輪温泉の旅館で食べた和朝食
ものすごくおいしそうなのになぜか全く食欲がわかず、後に娘の妊娠がわかったミラコスタの朝食ビュッフェ
蒜山オーベルジュの朝食ビュッフェで飲んだジャージー牛乳の甘さ
名古屋のプリンスホテルで風邪を引いて絶不調の中食べた朝食ビュッフェが涙が出そうなくらい美味しかったこと。

ホテルの朝食ビュッフェがほとんどですが、ミラコスタでどうも気分が優れず思いきり満腹になるまで食べられなかったのはとても無念でした。
あとからわかったのですが、当時つわり真っ最中の私を尻目に、夫はかりかりに焼いた分厚いベーコンを10枚以上も平らげていました。
私のせいで見たいものは見られず、朝食どころの名古屋へ行ったにも関わらずホテルビュッフェに行ってくれたことには感謝。

神戸の北野ホテルの世界一の朝食を一度でいいから食べてみたいなあと思います。