お茶を習う
読み応えのある一冊でした。
千家の成り立ちは全然知らなかったし、恥ずかしながら裏千家と表千家の他に武者小路千家があるのも知りませんでした。
千利休という人は、あまりにも政治に近づきすぎたため秀吉に殺されたと書いてありましたが、きっと彼の才能を秀吉が恐れたからでしょう。
黒田官兵衛は、そのために隠居しているぐらいですから。
学生時代にちょっとかじっただけだけど、お茶をたてて人に出すという一連の流れはとてつもなく無駄がなく洗練された動きで、緊張感にみちています。
でもものすごく合理的で、頭が整理され、心が落ち着くのです。
お茶を習っていた時、もっと気軽に家でお茶を立てられたらいいのに、と思っていました。それを実現しようと尽力しておられるのが著者で、新しいテーブルまで考えられたとか。でもそれを購入するのは容易ではないので、できればもっともっと簡易かつお茶の精神を守れるものの考案をお願いしたいです。
そしてお茶を習いにいきたい。
たいした感想を書けませんでしたが、お茶の成り立ちや礼儀、気持ちの持ち方等新しく知ることが多く読むのが楽しい一冊でした。