家族と私と本と。

日常のつれづれと読書の記録

『芦屋スタイル』江崎美恵子

芦屋スタイル

芦屋スタイル

  • 作者:江崎 美惠子
  • 発売日: 2013/05/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

料理研究家で、江崎グリコ社長夫人の著者です。
テーマは一言で言って、芦屋セレブリティの家庭生活と社会生活。
普段こんな生活なんだなあと、他の“セレブ”のブログやインスタグラムでは伺いしれない様子が読み取れました。
セレブリティだからといって、全てが庶民とかけ離れた生活というわけでもなく、子どもの塾の送迎もやるし、ホームセンターに買い物にもいく、一般的な一面もあるようです。
著者の女性らしく、しなやかで適度にわがままで品のいいところ、自立しているところ、衛生面にこだわるところ、義理と礼儀、慣習と家庭を大切にするところ、きっぱりはっきりした性格にはとても惹かれ、見習いたいと思いました。
言わずもがな、とってもお上品です。
この先の子育てにも役立ちそう。
とりあえず私の言葉使いと行儀から改めなくては。

10代の頃はこういう家に嫁ぎたい、玉の輿に乗りたいと思っていましたが、適齢期に近づくにつれそうは思わなくなりました。
つりあわなさすぎて。
もしも奇跡が起きて、結婚できたとしても、お相手の家に合わせるのはものすごく大変です。
普通のお嬢様なら自然に身についている、社交の場でのふるまいかたやパーティーのホステス役のつとめ、家同士のお付き合い等“セレブリティの常識”をいちから覚えなくてはならないし、実家の親にも窮屈な思いをさせるでしょう。
他にも、茶道や華道や英会話や本格的なお料理など、庶民の趣味程度じゃおさまらない教養が必要だと思います。
子どもが生まれたら言葉使いからお行儀からその家にふさわしいように育てなくてはならないし、失敗は許されない。
だからキャサリン妃なんて本当に大変だと思います。
メーガンさんが逃げ出したのも無理もない。

それはそうと。
これまでいろんなホームパーティー料理の本を読んで、「いいワインが入ったときのワインパーティー~気軽なおもてなしメニュー」、などというキャプションを読むたび、そんなんでパーティー開く人なんているのか、誰がこんなの必要とするのかと思ってた けど、本当にいるんですね。
桜を愛でる会、とかもあるそうですよ。
どこかで聞いたことあるけれど。。。